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デザイナーの意思を削り出す

MCR-S

OKUMA (オークマ株式会社)

超高精度門形マシニングセンタ

デザイナーがこだわるシャープなエッジや滑らかな曲線美を忠実に再現する高速高品位門形マシニングセンタ「MCR-S」は、金型加工機に求められる、高速度、高精度、高面品位を徹底的に追求している。

OKUMA マシニングセンター MSR-S

意匠面仕上げ加工時間25%短縮!

金型の納期短縮、コストダウンにお悩みのかたへ
大型部品の高精度加工、リードタイム短縮に絶対の自信。

門形マシニングセンタMCR-Sは、荒加工から仕上げ加工、三次元計測を機上で完結します。機械加工時間はもちろんのこと、加工後にワークを三次元測定機に搬送、据え付ける時間や、型合わせ、磨きを含む、金型加工のリードタイムを大幅に短縮できます。その高い加工能力、加工精度、独自技術が評価され、日刊工業新聞社の2019年十大新製品賞を受賞しています。

荒加工から仕上げ、計測まで大型部品の工程集約を高い次元で追求

強力主軸で加工時間短縮

重切削加工能力710cm3/min。Z軸を800mm突出した状態で、全方向を強力加工。高さのあるワークの側面下部も短時間で加工出来ます。

良好な加工面品位

NC制御技術「Hyper-Surface」を用いることで、加工中に制御装置がNCデータを自動補正することで隣接段差を解消し、金型の磨きにかかる時間を削減することが出来ます。
※ CAMから出力された加工データの乱れをNC上で補整、形状精度を保ったまま面品位を向上する機能。

エリア段差を極小化

旋回式レーザーセンサーでの工具超測定により工具の割り出し角度、回転速度の違いにより生じる刃先位置誤差を亡くし、エリア段差を最小化します。

機上三次元計測で工程集約

短時間で高いレベルに校正された機械精度により三次元測定機と同等の機上計測結果を一般工場環境下で実現。
計測工程への金型搬送、段取りを削減します。

技術のオークマだからできる、大型部品でも高い計測精度、加工精度を維持する3つの技術

① 短時間で機械精度を校正「3Dキャリブレーション」

タッチプローブと精度マスターを用いて簡単に校正。機械精度変化を短時間(最短50分)で校正し、据付時の高い機械精度を維持することで、一年を通じた安定した高精度加工を実現。
さらに、高い機上計測精度を実現し、機上計測と三次元測定機の計測結果が高い精度で一致します。

② 機械精度の安定度を見える化「精度安定診断機能」

機械の精度状態を「精度安定度」として数値化。精度が不安定な状態をメッセージやアラームで通知します。加工や機内計測監視時の精度安定状態の確認、機械の精度調整(レベル調整や3Dキャリブレーション等)が必要なタイミングを通知します。

③ 素直な熱変形を高精度に補正「サーモフレンドリーコンセプト」

コラムなどの熱バランスを整える機械設計により、環境温度8度変化時でも、Z軸の/傾きはわずか1.7μm/200mm。
長時間の加工でも段差を小さく抑え、手仕上げに要する時間を削減します。

メーカー OKUMA (オークマ株式会社)
型番 MCR-S
マシン種類 超高精度門形マシニングセンタ
X軸移動量 (テーブル前後) 4200 〜 6700 mm
Y軸移動量 (主軸頭左右) 3,200、3,700 mm
Z軸移動量 (ラム上下) 800 mm
W軸移動量 (クロスレール昇降) 1,000、1,200 mm
有効門幅 2,650、3,150 mm
主軸回転速度 30 〜 10,000 min-1
早送り速度 X:30、Y:32、Z:15 m/min
テーブルサイズ 2,000 × 4,000 〜 2,500 × 6,500 mm
テーブルの最大積載質量 22,000 〜 43,000 kg

※ Y軸ストローク両端付近では減速します。