この1本で「手ヤスリ仕上げ」が消える
DBR7-SCは、マシニングセンタの主軸にそのまま装着するだけで、穴フチ・ポケット内・外周エッジなどの
バリ取り/面取り/面さらいを自動で行わせるための専用ホルダです。
従来、検査後に人がリューターや面取りカッターで“なでる”ように行っていた後工程を、機械側のサイクル内で完了させることができます。
内部のスプリング+フロート機構がワーク面に追従するので、多少の面のウネリ・反り・高さバラつきがあっても一定の押し当て力でトレース。 ワークをえぐりにくく、角だけサッと面取りできます。アルミダイカスト、鋳物、SS材、切削プレートなど幅広く活躍します。
DBR7-SCが現場から選ばれるたった3つの理由
- スプリングコンプライアンス:押し付け圧が一定だから、ワーク高さが多少ズレても「削りすぎ」になりにくい
- 自動バリ取り:既存のNCプログラムに追記するだけで、人手仕上げ工程をラインから排除できる
- ワークを持ち替えない:マシニングから降ろす前にエッジ仕上げまで終わるので、段取り回数とタクトが短くなる
主な用途
- 穴あけ後の入口・出口バリの面取り
- ポケット加工後の内周R落とし/手触り改善
- アルミ筐体や鋳物ハウジングのエッジの“ケガ防止処理”
- 検査NGだった「残バリ・カエリ」対策の標準化
基本構造
DBR7-SCは、主軸側シャンク、フローティング機構、スプリングによる押し付け調整部、バリ取りツール把握部で構成されています。
いわゆる「押し当て式エッジブレーカ」のイメージに近く、回転させながらエッジに沿わせることで、
人手とほぼ同じ”なで取り”感覚をNCで再現します。
| 製品名 | L₀ | L₁ | C₁ | C₂ | 縮み量 F₁ |
シャンク | 刃具 シャンク径 d |
片口スパナ | 専用スパナ | 本体重量 [kg] |
|
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| d₂ | ℓ₂ | ||||||||||
| ST20-DBR7-SC | 110 | 78 | 33 | 16 | 10 | φ20 | 45 | φ3~φ7 | 11S | E11M | 0.43 |
導入の流れ(使い方イメージ)
- マシニングセンタ主軸にDBR7-SCを装着。
- 先端にバリ取りカッター/面取りビットを取り付け。
- NCプログラムでエッジをなぞるパスを追加。
- スプリングコンプライアンスが一定荷重で押し当て、角をサッと落とす。
結果:検査前に「触って痛い角」「白く立ったバリ」を潰しておけるので、検査戻り・手直しの横流しが激減します
よくある質問
アルミでも鋳物でも使えますか?
はい。一般的な軽切削レベルのバリ・カエリ・エッジ仕上げ用途を想定しています。硬いエッジを一発で大面取りするよりも、「手仕上げ代わり」「指が切れないレベルまでならす」用途が得意です。
サイクルタイムはどのくらい増えますか?
従来、人が製品1個あたり数十秒〜数分かけていた手作業をNC側に吸収するイメージです。機械サイクルは多少伸びますが、人待ち時間・持ち替え段取り・検査戻しをまとめて消せるので、実ラインではむしろ全体タクトが安定します。
ワークを傷つけませんか?
DBR7-SCはスプリングで押し当て力を一定に保つ「追従型」。局所的に押し込みすぎるリスクを抑え、角だけをなでるイメージで仕上げます。手作業の”なでバリ取り”をNCで再現したいときこそ相性が良いです。
うちの主軸に付くか分かりません
ご使用中のマシニング(BT、BBT、HSK 等)情報をお知らせください。取り付け形状・突き出し長さの最適化をこちらで確認します。
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