変種変量生産のダイカスト素材におけるバリ取り作業の機械化を実現
変種変量生産のダイカストの素材バリ取りは、ロボットシステムによるバリ取り作業の置き換えでは効率が悪く今でも手作業で行っています。人材不足や厳しい作業環境の問題があるので機械化の必要性が高まっています。本機デバリングセンターDG-1は、ブラザー独自技術の加工立ち上げ機能によりバリ取り作業の機械化を実現します。
ダイカスト部品の製造工程
成形機能
ブラザー独自の機能によりバリ取り加工の生産効率が大幅にアップ
ブラザー独自の加工立ち上げ機能により手作業で行っている変種変量生産のバリ取り加工の生産効率を大幅に向上させ機械化を実現します。
バリ取り作業の機械化を進める3つの特徴
デバリングセンターにはブラザー独自の加工立ち上げ機能を搭載しています。簡単な教示操作や補正、自動経路生成などにより短時間での加工立ち上げが出来ます。最適な機械構成による幅広いバリの種類への対応やドライ加工の機械化を進めます。
治具エリア
ローラーギヤカム構造の傾斜軸(A軸)を搭載した4軸制御で広い治具エリアを持っているため自由度の高い治具設計が可能です。また傾斜軸の面板とサポート間でゆりかご治具を構成するためのA軸テーブル(オプション)も用意しております。
治具搭載事例
無駄のない機械構成により治具設計の自由度が高く大物ワークから多数個取りの治具まで搭載しやすくしています。
加工立ち上げで工数の大幅削減を実現!短時間で簡単加工経路の生成
代表点の教示や直感的な経路補正などの簡単操作、自動加工経路生成や自動プログラム変換などブラザー独自の加工立ち上げ機能を搭載しています。短時間での加工立ち上げにより手作業で行っている変種変量生産のバリ取り加工の機械化を実現します。
加工立ち上げ工程の比較
代表点の教示、自動経路生成、簡単な経路補正により大幅な加工立ち上げ時間の短縮を実現しています。素材に倣う加工経路を簡単に作成できロボットやマシニングセンタのように再教示やCAD/CAMでのデータ修正を繰り返す必要はありません。
① 代表点の教示
マスターワークに工具を当てて代表点の教示をします。ロボットに比べて教示点が少なく直線の円弧の定義もありません。緩やかな曲線であれば始点と終点のみの教示でも加工経路を自動生成できます。
※ マスターワークはバリ取り済みの良品ワークをご用意ください。
② 加工経路の自動生成
教示された代表点を基にマスターワークを倣い加工経路を自動で生成します。倣い動作による加工経路の生成をするためロボットやマシニングセンターに比べて経路の修正が少なくなります。
③ 直感的な操作で経路補正
タッチパネルで補正箇所を指示でき直感的な操作で加工経路や条件の補正ができます。教示点やエリアごとに補正できるためロボットのように再教示する必要がありません。
④ 加工プログラムの自動変換
加工経路や加工条件データから加工プログラムへ自動で変換します。プログラムの専門知識が不要で簡単に加工プログラムの作成ができます。さらに自動生成した加工プログラムを編集することによりマクロプログラムによる高度なプログラミングも可能です。
外形寸法図・仕様
機械仕様
項目 | Deburring Center DG-1 | |||
---|---|---|---|---|
CNC装置型式 | CNC-D00 | |||
移動量 | X軸 | mm | 500 | |
Y軸 | mm | 300 | ||
Z軸 | mm | 275 | ||
A軸 | 度 | 360 | ||
A軸回転中心から主軸端面までの距離 | mm | 80~355 | ||
テーブル | 最大積載質量 | kg | 50 | |
最大イナーシャ | kg・m2 | 0.7 | ||
主軸 | 主軸回転数 | min-1 | 1~20,000 | |
主軸テーパ穴 | 7/24テーパNo.15 | |||
送り速度 | 早送り速度X×Y×Z軸 | m/min | 40×40×40 | |
切削送り速度 | mm/min | X、Y、Z軸:1~30,000※6 | ||
割出し速度A軸 | min-1 | 100 | ||
工具交換装置 | ツールシャンク型式 | JBS4002-15T | ||
プルスタッド型式※3 | JBS4002-15P(45°) | |||
工具収納本数 | 本 | 6 | ||
工具最大長さ | mm | 150 | ||
工具最大径 | mm | 32 | ||
工具最大質量※1 | mm | 0.4 | ||
工具選択方式 | ピックアップ方式 | |||
工具交換時間 | Tool To Tool | sec | 3.0 | |
Chip To Chip | sec | 4.3 | ||
電動機 | 主軸用電動機(連続) | kW | 2.1 | |
送り軸用電動機 | kW | X、Y、Z軸:0.32 A軸:0.9 | ||
所要動力源 | 電源 | AC200~230V±10% 3相、50/60Hz±2% | ||
電源容量(連続) | kVA | 3.8 | ||
空気圧源 | 常用空気圧 | MPa | 0.4~0.6(推奨値0.5MPa※5) | |
所要流量 | L/min | 20 | ||
機械の大きさ | 機械の高さ | mm | 2,033 | |
所要床面の大きさ[制御装置扉開口時] | mm | 998×1,656[2,494] | ||
機械質量 | kg | 1,200 | ||
標準付属品 | 取扱説明書(DVD)/1式、レベリングボルト/4本 レベリングプレート/4個、切粉トレイ、天井カバー |
NC仕様
CNC装置型式 | CNC-D00 | |
---|---|---|
制御軸数 | 4軸(X,Y,Z,A) | |
同時制御軸数 | 位置決め | 4軸(X,Y,Z,A) |
補間機能 | 直線:4軸(X,Y,Z,A) | |
円弧:2軸 | ||
ヘリカル/円錐補間:3軸(X,Y,Z) | ||
最小設定単位 | 0.0001mm、0.00001inch、0.0001° | |
最大指令値 | ±999999.9999mm、±99999.99999inch |
表示 | 15インチカラー液晶タッチ式ディスプレイ |
---|---|
メモリ容量 | 500MB、3GB(オプション)※プログラムとデータバンクの合計 |
外部通信機能 | USBインターフェイス、イーサネット |
登録プログラム本数 | 4,000本(プログラムとデータバンクの合計) |
プログラム方式 | NC言語方式 |
NC機能
操作 | ドライラン |
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マシンロック | |
プログラム再開 | |
早送りオーバーライド | |
切削送りオーバーライド | |
バックグラウンド編集 | |
画面キャプチャ | |
操作レベル | |
外部入力信号キー | |
ショートカットキー | |
(オプション) | |
■ 主軸オーバーライド | |
プログラム | アブソルート/インクレメンタル |
インチ/メトリック | |
座標系設定 | |
コーナー面取り/コーナーR | |
座標回転 | |
サブプログラム | |
プログラム軌跡描画 | |
高速高精度 | 高精度モードAⅢ |
高精度モードBⅠ(先読み160ブロック)高精度モードB |
高速高精度 | 工具先端点制御(先読み1,000ブロック) |
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モニタリング | 低トルク機能 |
過負荷予測 | |
波形表示/外部出力 | |
生産実績表示 | |
工具寿命/予備工具 | |
保守 | 状態履歴 |
アラーム履歴 | |
キー操作履歴 | |
メンテナンス通知 | |
モーター絶縁抵抗計測 | |
バッテリーレスエンコーダー | |
ブレーキ負荷テスト | |
自動化・ ネットワーク |
コンピューターリモート |
OPC UA | |
自発通知 | |
内蔵PLC(L D ¥ST/FBD) | |
(オプション) | |
■ CC-Linkマスター局 | |
■ CC-Linkリモートデバイス局 |
自動化・ ネットワーク |
■ PROFIBUS DPスレーブ |
---|---|
■ DeviceNetスレーブ | |
■ PROFINETスレーブ | |
■ EtherNet/IPスレーブ | |
省エネ | オートパワーオフ |
待機モード | |
機内灯自動オフ | |
サポートアプリ | デバリングプログラム |
加工パラメーター調整 | |
ATC工具 | |
工具寿命 | |
波形表示 | |
生産実績 | |
消費電力 | |
復旧支援 | |
点検 | |
PLC | |
アクセサリー | ファイルビューアー |
メモ帳 | |
電卓 | |
ショートカット登録 |
アクセサリー | 画面消去 |
---|---|
NC言語方式機能 | メニュープログラミング |
ローカル座標系 | |
拡張ワーク座標系 | |
一方向位置決め | |
インバースタイム送り | |
プログラマブルデータ入力 | |
工具長補正 | |
工具径補正 | |
スケーリング | |
ミラーイメージ | |
外部サブプログラム呼び出し | |
マクロ | |
テープ運転/FTPロード運転 | |
多段スキップ | |
(オプション) | |
■ 割込み形マクロ | |
■ ロータリーフィクスチャオフセット |