チャック選定で加工現場は変わります
把握の安定性は、加工品質の土台です
CNC旋盤の加工品質は、機械本体や刃具だけで決まるものではありません。ワークをどれだけ安定して把握できるかは、寸法精度、面品位、工具寿命、段取り時間、無人運転の安定性に直結します。
特に、鋳物・鍛造品・偏芯ワーク・角物・バー材などを扱う現場では、標準的な3爪チャックだけでは対応しにくい場面があります。HOWAの楔形中空チャックは、ワーク形状や生産形態に合わせて選べる点が大きな強みです。
| 型式 | 位置付け | 向いているワーク | 訴求ポイント |
|---|---|---|---|
| H023M | 楔形2&3爪中空チャック | 円形+角・異形ワーク | ワークに応じて3爪・2爪の使い分けが可能 |
| H034M | 楔形2爪ホローチャック | 異形・角形ワーク、バーワーク | 異形ワークの把握に適した2爪ホロー構造 |
| H024M | 楔形2爪ロングジョー ストロークチャック |
異形・角形ワーク | ロングジョーストロークにより ワーク径の変化に対応しやすい |
| H01MA | 楔形3爪チャック | 円形チャックワーク | 豊富な実績を持つスタンダードモデル |
H023M|2爪と3爪を1台で使い分け
丸物も異形ワークも加工する現場に
H023Mは、ワークに応じて3爪・2爪の2通りの使い方が可能な楔形2&3爪中空チャックです。円柱形のワークには3爪、異形のワークには2爪で対応できます。
円形ワークだけでなく、角物や異形ワークも扱う現場で、チャックの使い分けをしやすくする選択肢です。
多品種少量生産では、ワークごとに段取り替えが発生しやすくなります。H023Mは、丸物加工と異形ワーク加工が混在する工程で、チャック選定の自由度を高めます。
- 2爪・3爪の使い分けが可能な楔形中空チャック
- 丸物から異形ワークまで柔軟に対応
- 多品種少量生産に適した高い段取り性
| 項目 | H023M-8 | H023M-10 | H023M-12 | H023M-15 |
|---|---|---|---|---|
| 把握径 最大 | 210 mm | 254 mm | 304 mm | 381 mm |
| 把握径 最小 | 30 mm | 30 mm | 50 mm | 70 mm |
| 爪ストローク | 9.6 mm | 18.2 mm | 20.4 mm | 20.4 mm |
| 最高回転数(3爪) | 3500 r/min | 3500 r/min | 2500 r/min | 2000 r/min |
| 把握力(3爪) | 43.1 kN | 60.8 kN | 78.5 kN | 103 kN |
| 貫通穴径 | 50 mm | 102 mm | 127 mm | 167 mm |
| 質量 | 20 kg | 32 kg | 55 kg | 99 kg |
| 対応シリンダ | C1TA-140 | C1TA-165 | C1TA-190 | C1TA-190 |
※ 主軸端形状・シリンダ・加工条件により適合可否が異なります。詳細はお問い合わせください。
このようなお客様におすすめ
- 丸物と異形ワークが混在している
- 2爪チャックと3爪チャックを使い分けている
- 段取り替えによる停止時間を抑えたい
- 多品種少量生産への対応力を高めたい
H034M|異形ワークを安定把握する2爪ホロータイプ
鋳物・鍛造品・角物・バー材に
H034Mは、異形ワークの把握に適した楔形2爪ホローチャックです。
2爪構成により、角形・異形ワークの把握に対応しやすく、さらにバーワークにも対応する選定候補として検討できます。
- 異形ワークに適した2爪ホロー構造
- 大貫通穴によりバー材供給にも対応
- 高把握力と高速回転を両立
| 項目 | H034M-6 | H034M-8 | H034M-10 | H034M-12 | H034M-15 |
|---|---|---|---|---|---|
| 把握径 最大 | 165 mm | 210 mm | 254 mm | 304 mm | 381 mm |
| 把握径 最小 | 18 mm | 12 mm | 16 mm | 38 mm | 60 mm |
| 爪ストローク | 6.3 mm | 7.6 mm | 9.3 mm | 10.6 mm | 11.9 mm |
| 最高回転数 | 5800 r/min | 4800 r/min | 4200 r/min | 3200 r/min | 2500 r/min |
| 把握力 | 38.2 kN | 55.9 kN | 75.5 kN | 93.2 kN | 127 kN |
| 貫通穴径 | 61 mm | 68 mm | 92 mm | 110 mm | 140 mm |
| 質量 | 13.7 kg | 25 kg | 39 kg | 68.6 kg | 112.1 kg |
| 対応シリンダ | C1TA-115 | C1TA-140 | C1TA-165 | C1TA-190 | C1TA-215 |
※ 主軸端形状・シリンダ・加工条件により適合可否が異なります。詳細はお問い合わせください。
このような課題に
- 異形ワークの把握が安定しない
- 角物や偏芯形状のワークを扱う
- バー材を主軸貫通で扱いたい
- 鋳物・鍛造品加工の安定性を高めたい
H024M|ロングジョーストロークで段取りを柔軟に
ワーク寸法のばらつきが大きい現場に
H024Mは、異形ワークの把握に適した楔形2爪ロングジョーストロークチャックです。
ジョーストロークに余裕を持たせることで、把握径の変化があるワークや、段取り替え頻度が多い現場で使いやすい構成です。
鋳物や鍛造品では、素材寸法や把握面にばらつきが出ることがあります。H024Mは、そのような現場で、ワーク対応範囲を広げたい場合に検討しやすいモデルです。
- ロングジョーストロークにより幅広い把握径に対応
- 段差ワークや異形ワークの把握に適した2爪構造
- 多品種少量生産での段取り性向上に貢献
| 項目 | H024M-5 | H024M-6 | H024M-8 | H024M-10 | H024M-12 |
|---|---|---|---|---|---|
| 把握径 最大 | 130 mm | 165 mm | 210 mm | 254 mm | 304 mm |
| 把握径 最小 | 15 mm | 20 mm | 22 mm | 25 mm | 28 mm |
| 爪ストローク | 9.4 mm | 13 mm | 16 mm | 18 mm | 20 mm |
| 最高回転数 | 3500 r/min | 3500 r/min | 3000 r/min | 2500 r/min | 2000 r/min |
| 把握力 | 9.8 kN | 21.6 kN | 43.1 kN | 49.0 kN | 64.7 kN |
| 貫通穴径 | 30 mm | 42 mm | 52 mm | 70 mm | 85 mm |
| 質量 | 4.5 kg | 10 kg | 20 kg | 32 kg | 54 kg |
| 対応シリンダ | HH4C-63 | HH4C-100 | HH4C-125 | HH4C-125 | HH4C-140 |
※ 主軸端形状・シリンダ・加工条件により適合可否が異なります。詳細はお問い合わせください。
このようなお客様におすすめ
- ワークサイズのばらつきが大きい
- 爪交換や段取り調整の回数を減らしたい
- 異形ワークを幅広く加工している
- 多品種加工でチャックの柔軟性を重視したい
H01MA|豊富な実績を誇る標準3爪チャック
まず検討したい、HOWAのスタンダードモデル
H01MAは、豊富な実績を持つ楔形3爪チャックです。
円形チャックワークを中心とした一般旋削で検討しやすく、標準的なCNC旋盤の把握用途に適したモデルです。
丸物加工、シャフト加工、一般部品加工など、幅広い現場で使いやすい標準機として、既存設備の更新や新規設備導入時の候補になります。
- 豊富な実績を持つスタンダード3爪チャック
- 一般旋削加工に幅広く対応
- 高いコストパフォーマンスと安定した把握性能
| 項目 | H01MA-4 | H01MA-5 | H01MA-6 | H01MA-8 | H01MA-10 | H01MA-12 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 把握径 最大 | 110 mm | 135 mm | 165 mm | 210 mm | 254 mm | 304 mm |
| 把握径 最小 | 6 mm | 15 mm | 20 mm | 18 mm | 24 mm | 10 mm |
| 爪ストローク | 5 mm | 5 mm | 7 mm | 7 mm | 8.8 mm | 8.8 mm |
| 最高回転数 | 5000 r/min | 5000 r/min | 4500 r/min | 4000 r/min | 3500 r/min | 2800 r/min |
| 把握力 | 12.1 kN | 17.7 kN | 41.2 kN | 67.7 kN | 94.1 kN | 124 kN |
| 貫通穴径 | 27 mm | 30 mm | 40 mm | 44 mm | 50 mm | 58 mm |
| 質量 | 4 kg | 6 kg | 12.5 kg | 23.3 kg | 33.5 kg | 57.2 kg |
| 対応シリンダ | HH4C-80 | HH4C-80 | HH4C-100 | HH4C-125 | HH4C-125 | HH4C-140 |
※ 主軸端形状・シリンダ・加工条件により適合可否が異なります。詳細はお問い合わせください。
このようなお客様におすすめ
- 円形ワークの加工が中心
- 標準的な3爪チャックを探している
- 実績重視で選定したい
- コストと使いやすさのバランスを重視したい
用途別の選び方
加工内容から候補を絞り込む
チャック選定では、最初にワーク形状と生産形態を整理すると候補を絞りやすくなります。丸物中心なのか、異形ワークが多いのか、バー材を主軸貫通で扱うのかによって、適した構成は変わります。
| 加工現場の状況 | 候補型式 | 選定理由 |
|---|---|---|
| 丸物と異形ワークが混在している | H023M | 2爪・3爪の使い分けが可能で、ワーク形状の変化に対応しやすい |
| 異形ワークや角物を安定して掴みたい | H034M | 異形・角形ワークに適した2爪ホロータイプ |
| ワーク寸法のばらつきが大きい | H024M | ロングジョーストロークにより、把握範囲を広げやすい |
| 円形ワーク中心の標準加工 | H01MA | 豊富な実績を持つ標準3爪モデル |
ご注意ください
チャックの適合可否は、工作機械の主軸端形状、シリンダ、ドローバー、許容回転数、必要把握力、ワーク形状、加工条件によって異なります。
型式・サイズ・仕様の確定には、メーカー資料および現場条件の確認が必要です。
チャックは、加工品質を支える土台です
把握が安定すると、加工全体が安定します
加工トラブルの原因は、刃具や切削条件だけとは限りません。ワークの把握が不安定であれば、ビビリ、寸法ばらつき、工具寿命低下、無人運転時の不安定化につながります。
HOWAの楔形中空チャックは、標準的な丸物加工から、異形ワーク、角物、バーワーク、多品種少量生産まで、現場ごとの課題に合わせて選べるラインナップです。